料理をする際に、フライパンに火をかける加熱調理をすることは、どのご家庭でもよくあることだと思います。
しかし、火をかけての加熱調理には温かいものを作れるというメリットもありますが、食材を焼いてる最中に「煙」や「水蒸気」が出るというデメリットもあります。
食材を焼いてる最中は、換気に注意をしないと、場合によっては酸欠にもなりますし、水蒸気や結露はカビの原因にもなって、衛生的によくない結果を生んでしまいます。
そこで調理中の換気に役立ってくれるのが換気扇です。
今回は調理中には欠かせない必須アイテムである換気扇・レンジフードについて詳しく交換費用や構造など徹底解説をさせて頂こうと思います。
換気扇・レンジフード 交換費用と構造について徹底解説
換気扇は排煙をしてくれる便利な機械なのでキッチンには必要不可欠なものだといえます。
そんな換気扇ですが、現在は様々な種類や機能もありますが、新しく換気扇を取り替えられる方のほとんどは実はレンジフードにされる方が多いです。
「普通の換気扇とレンジフードって何が違うの?換気扇は換気扇じゃないの?」
そんな風に思われた方が、ひょっとしたらいるかもしれませんが、厳密にいうと普通の換気扇とレンジフードには違いがあります。
換気扇のタイプは実は二つのタイプに分けられます。直接換気式というものとダクト排気式というものです。その二つのタイプのうちのダクト排気式というダクトを使った換気設備のことを「レンジフード」といいます。
直接換気式とダクト排気式について
換気扇の二つのタイプがあると先ほども述べさせて頂きましたが、どう違うの?と思われる方が多いと思うので、簡単に違いをご説明させて頂きます。
- 直接換気式タイプ
プロペラファンが壁に直接設置してあり、屋外へと直接排気する方式で、これがいわば普通の換気扇といわれるものだといえます。
現在でも使われてる家庭も多いですが、昔はほぼこの直接換気式タイプが主流でした。なので換気扇といえば、直接換気式タイプのプロペラファンを連想する方が、ひょっとしたら多いかもしれません。
また比較的に安価な製品であり、交換もわりと容易ですが、騒音が大きいのと外の風に弱いという弱点があります。
- ダクト排気式タイプ
先ほども記述させて頂いたレンジフードで、シロッコファンやターボファンといわれる天井や壁などのダクトを通して排気を行う方法で、様々な方向に排気をすることが可能です。
キッチンの場所や向きにとらわれず、騒音も少ないですが、構造は直接換気式タイプよりかは複雑なので、気持ち掃除は複雑にはなっています。
レンジフードのファンの種類について
直接換気式タイプとダクト排気式タイプの違いが何となく分かったところで、そのどちらのタイプにも重要なのが「ファン」と呼ばれる部分になります。
ファンとは、換気扇・レンジフードの空気の流れを起こして排気をする部分のことをいいます。
大きく分けて前述でも記載していますが三つのファンのタイプに分類ができます。
プロペラファンタイプ
プロペラファンは、プロペラを回転させることにより空気を羽根で切るように押し出す軸流式のタイプです。
風量は多いには多いのですが、空気を送り出す力が弱いためにダクトなど何らかの抵抗があると極度に風量は減少をしてしまいます。なので、ほぼ壁面に直接設置してあり、ダイレクトに屋外へと排気をする方法でしか活用はされません。
シロッコファンタイプ
シロッコファンは、縦に細長い羽根のような筒状のファンのことをいいます。シロッコファンを回転させることにより、汚れた空気を吸い込みダクトを通し外へと排気を行う遠心式のタイプです。
風量は少ないものの空気を送り出す力は最も高く外風にも強いです。何気にレンジフードを設置している家庭では、このシロッコファンを使用したレンジフードが一番多いです。
ターボファンタイプ
ターボファンは、大きな幅のある羽根が後ろ向きに反った感じについた渦のような円形ファンのことをいいます。
排気効率がもっとも優れているといわれており、羽根が後ろに反っていることから別名:後ろ向きファンといわれることもあります。
外風やダクトなどの抵抗にも強く、直接排気または短いダクトなどにも適用ができます。短いダクトでも対応できるために排気位置に融通性があり、リフォームに適しているとは言われていますが、音が少し大きいのが難点ではあります。
レンジフードのフードの種類について
普通の換気扇やレンジフードの大体の仕組みや構造が分かったところで、普通の換気扇ではあまり使われることがないですが、レンジフードには、まだ重要な部位があります。
それは「フード」と呼ばれる部分です。換気システム本体を覆うカバーの部分であり、その種類も色々とあります。
スリム型
各メーカーでもおすすめしている商品はこちらのレンジフードが多いです。
見た目も近代的でスッキリしたスタイリッシュなデザインです。キッチンをオシャレに演出したい方やレンジフードならではの機能も色々と搭載されています。
フラット型
別名、浅型ともいわれるコンパクトな梁が突出して天井が低くて難がある場所などに設置が可能なレンジフードです。
プロペラファンからの次世代機として一時は流行しました。レンジフードの基礎のベースともなっているともいえると思います。
パナソニック(Panasonic) エコナビ搭載 フラット形レンジフード FY-90DED2-S
ブーツ型
別名、スタンダード型ともいうスリム型の前はプロペラファンが主流だった時期に、もっとも普及されたフードです。
今でもおそらく普及率でいけば一番多いのかもしれません。プロペラファンにフードを付けたい場合にこのブーツ型を設置することになります。
ファルコン型
他のフードに比べると、カーブが描かれた形状で、かなり違うものとなります。IHクッキングヒーターと相性が良いとされているタイプで他のフードに比べて位置も低くなるので、わりと掃除もし易い感じです。
レンジフードの機能・性能
直接換気式タイプのプロペラファンには換気をすること以外の機能はありませんが、レンジフードにはプロペラファンよりも多機能であり利便性があります。
- 照明機能
調理中の手元の暗さを解消してくれる照明機能が備わっており、安全な作業性を生み出してくれます。
最近の照明はLEDを搭載されたものが主流となってきているので、より安心して使えるようになりました。
- フィルターレス
フィルターの清掃や交換を不要にして掃除も丸洗いが可能となりました。
今までの換気扇やレンジフードは、フィルターを付けないと油汚れが付着して掃除も一苦労といったことも多かったですが、現在のレンジフードは油汚れが付着しづらいコーティングがされているので、わざわざフィルターを別途購入しなくても大丈夫です。
このことで、手間と消耗品を買う費用を抑えることが実現しました。
- 整流版
レンジフードには整流版というものが付いています。整流版とは油煙などの吸い込み力をアップさせることができます。
レンジフード内のファンが回って排気のの流れを起こし、整流版の周りの隙間から油煙を吸うことによって効率よく排気ができる仕組みの部品になっています。
- エアーカーテン機能
フードの3辺から風を出して空気のカーテンを作り出し、煙を周囲に逃がさないようにし、お部屋の空気をできるだけ綺麗に保ちます。この機能を搭載したレンジフードは、主にキッチンがアイランド型の場合に用いられるケースが非常に多いです。
- 連動機能
ガスコンロやIHヒクッキングヒーターを点火する際に自動で換気を開始する連動機能。
ファンのスイッチをオン・オフしなくても、連動しているので付け忘れや消し忘れを解消してくれます。
こちらの機能はガスコンロやIHクッキングヒーターに連動機能が搭載されているものに限ります。
- 強制同時給排気
排気は給気が伴わないとスムーズに行うことができません。
換気扇を使用する際は、できるだけ遠くの窓を開けた方が良いといわれるのは、給気を行わないとダメな理由からです。これを他に窓を開けずとも同時に強制的に給排気を行う機能です。
高層マンションなど窓を開けにくい場所では最高のパフォーマンを維持してくれます。
- IHクッキングヒーター対応
普通のレンジフードではIHクッキングヒーターだと調理中の煙の上昇気流が弱いために通常の換気扇では十分な排気を行うことができません。
そのため排煙をしてくれる位置をIHクッキングヒーターに合わせた位置からしてくれる製品が必要になります。これを解消してくれるのがファルコン型のレンジフードになります。
- 省エネ機能
レンジフードのセンサーが油煙の出具合によって、自動感知し換気扇の強弱を調整してくれます。そのため電気代の節約と省エネを実現してくれる機能です。
- リモコン
レンジフードのスイッチが高くて操作がし辛いという方にはリモコンを使って操作をすることが可能です。もちろん、離れた場所からレンジフードを動かすこともできますし、タイマー操作もできます。
レンジフードの取り付け位置やサイズについて
直接換気式タイプ式のプロペラファンであっても、ダクト排気式のレンジフードであっても同じことがいえますが、基本的に消防法により、ガスコンロやIHクッキングヒーターのトップ面から換気扇・レンジフードまでの高さは定められています。
特例を除いて、トップから換気扇・レンジフードまでの高さは80㎝以上とされているので、新しくファンを取り付ける際は、高さを気にする必要があります。
これは施工業者にしっかりサイズを測ってもらうかご自身で調べて最適なファンを取り付けるようにしなければなりません。
また、レンジフードの規格の幅は60Omm、750㎜、900㎜の三種類にどのメーカーも共通しています。
これは消防法により、ガスコンロやIHクッキングヒーターのトップ面の外形寸法から左右に150mm以上離したとしても不燃仕上げは必要とされているため、レンジフードの幅もそれに合わせて150mmほど大きくするのが望ましいとされています。
つまりそれは、煙を吸い込む時にガスコンロやIHクッキングヒーターのトップよりも小さいレンジフードだと、適切な排気が出来ないという理由によるところです。
なので、たとえば600㎜幅のガスコンロやIHクッキングヒーターのトップの場合は、900mmのレンジフードが適切だといえます。
キッチンをリフォームする場合、どのコンロを設置するかによってレンジフードの規格サイズは考えないといけないので、細心の注意をして下さい。
これはレンジフードを取り替えする際にも同様の話となるので、いずれにしても施工業者と打合せをしながら施工工事を行った方がベストです。
レンジフードの掃除について
以前はレンジフードの掃除は非常に手間がかかるといわれていましたが、今はほとんどワンタッチで部品を外すことができる商品が多くなっています。
またファンにコーティングなどもされているのでフィルターレスです。なので、部品を取り外したらそのまま丸洗いができます。
そんな丸洗いができるからといっても掃除の仕方について何を使って洗えばいいの?という方も多いと思いますので、おすすめのお掃除商品をご紹介しておきます。
- 重曹
重曹を少量の水で溶かしてペースト状にし15~30分ほど放置した後にスポンジは使い古しの歯ブラシなんかで掃除すると汚れが落ちます。後は、重曹を水に溶かして沸騰させた中にファンなどを入れると、さらにバッチリです。
- マジックリン
スプレーの泡タイプよりは、つけおき用の粉末マジックリンだと汚れが落ちやすく良いと思います。
レンジフードの取り替え工事期間は?
レンジフードの取り替え工事は、複雑な工事でなければ基本的には約1日で完了します。
レンジフードからレンジフードという場合であれば最短で半日あれば十分工事も完了します。
時間がかかるとすれば特殊なイレギュラーなことがなければ、大体がプロペラファンからレンジフードの取り替えの場合が主に時間がかかる工事になります。
プロペラファンからレンジフードへ変更する場合
プロペラファンを使っていて、そろそろ多機能なレンジフードに交換したいと考えた場合、プロペラファンの本体は屋外へ直接排気するために必ず壁面に取り付けられているので、壁面には約300㎜ほどの四角の穴が開いているものです。
シロッコファンやターボファンは、プロペラファンよりも直径が小さい円形のダクトを通すためにプロペラファン用に開いている大きな四角の穴を小さくするために、一部、簡易的な外部補修を行います。
初期費用としては、多少はかかりますが今後、レンジフードを取り替える場合、外部補修は不必要となるので、最初にかかる費用だけは否めません。
上記の方法はあくまで安価で済ます方法で、今まで使っていたプロペラファンの穴を再利用する場合ですが、他の位置にダクトを伸ばして別の位置で排気することも可能です。
その際は別途、元の穴を塞ぐ外部補修と新規で穴を開ける工事は必要となりますが、どこでも自由自在に位置を変更したりできるのがレンジフードの特権といえば特権といえます。
レンジフード 交換費用の相場について
交換費用は施工業者によって正直なところ差がかなりあるとは思います。
また、もちろん、プロペラファンからレンジフードに交換する場合であったなら、新規で穴を塞ぐ作業やダクトを新設する必要性が出てくるので、工事の費用も本体設置以外に加算されてしまうのは否めませんが、大体の相場だけをお伝えします。
- レンジフード本体のみの設置工事の場合
約2~5万円
- 外部補修や新設工事が必要の設置工事の場合
約4~9万円
※ちなみにプロペラファンからプロペラファンへの取り替え工事の場合だと、5千円~1万円程度で古いプロペラファンの処分費含めて施工は可能だと思います。
正直なところ今の時代的にはプロペラファンを新しくするならレンジフードに変更した方が何かといいとは思います。
レンジフード商品の相場
様々なメーカーから出ているレンジフードですが、どんな商品があってどれくらいの相場なのか?よく分からないという方が多いかと思うので、おすすめのレンジフード商品を参考に金額の相場をご説明します。
- ノーリツ NFG6S09MS
幅600mm~900mmまであるノンフィルタですがビルトインコンロとの連動はできないスリム型のレンジフードです。非常に安価で手ごろでフードの幅もキッチンとのマッチングを考えて薄くできています。
商品相場は約60,000~80,000円くらいです。
- リンナイ XGR-REC-AP603SV
幅600mm~900mmまであるノンフィルタでビルトインコンロと連動できるスリム型のレンジフードです。省エネ機能も搭載されていて、スッキリとしたスタイリッシュなデザインです。
商品相場は約120,000~150,000円くらいです。
- パナソニック DEDシリーズ
幅600mm~900mmまであるノンフィルタですがIHクッキングヒーターとビルトインガスコンロとの連動ができるスリム型のレンジフードです。エコ性能にも優れいますが、レンジフードのデザインは少し難があります。整流板がフラットな感じではないため見た目的には少々惜しい感じが否めません。
商品相場は約70,000~90,000円くらいです。
レンジフードの取替費用や機能についてのまとめ
今回はレンジフードについて詳しくまとめさせて頂きました。
今回の解説を最後まで見た方の中には、ひょっとしたらプロペラファンからレンジフードに取り替えようと考えた方やプロペラファンのままでいいと思われた方がいらっしゃるかもしれません。
プロペラファンのままで良いと思って、せめて見た目だけやちょっとした性能を上げたいくらいで、プロペラファンにフードを付けたとしても、それはどれだけ見た目が少しレンジフードっぽくなったとしても、プロペラファンはプロペラファンでしかないです。
プロペラファンは、当然のよう穴が開いている状態なので屋外から虫が入りやすかったりもしたり、穴から屋外の騒音が聞こえてしまったりと不便が付き物になってしまうのは否めません。
また外の風が強ければ能力も著しく低下してしまうので、そういう意味でもプロペラファンは、確かに非常に安価で掃除もかなり楽な点はあります。
しかし今のスタイリッシュで多機能で便利な時代には見合わないとは思いますし、現代のマンションには機能面で不釣り合いであり、設置が難しいところがあります。
そう考えると、やはりレンジフード一択が今後の主流であり、レンジフードしか広まらないような時代にはなってくると思います。
デザイン的にも本当にフラットでスタイリッシュであり、掃除の面も今ではワンタッチで部品の取り外しも出来るようにもなったので、非常に楽に掃除もできるようになりました。
屋外の風の強さなども関係ないですし、どこでも高さ制限を消防法にのっとっていれば何処でも変更は可能です。
レンジフードの工事を見積もり比較なしで工事しようとしていませんか?
進化を続けるレンジフードですが、これも施工業者によっては値段は本当にバラバラで同じ商品と工事内容でも2万円や3万円と価格の差がでることも珍しくありません。
また素人考えで簡単にできると考えていたものが寸法違いや思いのほかダクトの問題が発生してしまったりとあるので、取り替えるなら施工業者選びは、かなり重要となってきます。
何処にするかは、当然のごとく、今の時代は見積りを数社から取り入れるのが常設となっているます。
別に今すぐ取り換え工事を考えていなかったにしても、自宅のキッチンにはどういうレンジフードが適切であり、どんな寸法でどんな風に仕上げるべきか?などを参考程度に施工業者に見積もりをしてみても良いかもしれません。
知り合いにリフォーム業者などおがいない場合は今はネットの見積もり比較業者などもあり無料で優良業者を紹介してくれます。
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見積もり比較依頼は3分程度で完了します、少しの手間で数万円安く工事ができれば新しい家電なども購入できます。
お知り合いにリフォーム業者の知り合いが居ない場合などで評判が悪い業者での工事はできるだけ避けたい場合などは工事保証の面なども考えてご活用してみてください。
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見積りはあくまで無料ですし、また見積もりをして採寸をしてもらっている最中に色々と適切なアドバイスを聞くのもいいと思います。
購入を考えている方ももちろんのこと、見積りだけやアドバイスが欲しいという方も遠慮なく参考程度に利用してはいかがでしょうか?
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