家庭用燃料電池エネファームが新型を打ち出してから勢いがありますが、対抗となる電気温水器であるエコキュートも電力自由化競争も合わさって伸び率も上がってきているので、改めてエコキュートのメリットやデメリットを元営業マンの私がご説明させていただきます。
私はガス側の営業マンだっただけにライバルであった電気の商品は非常に勉強を重ねており、様々な説明会やメーカーのプレゼン会などにも参加しました。
だからこそ、元営業マンということもあり客観視もできるので、電気側の営業マンよりも、よりエンドユーザー側からと営業マンという二つの視点から説明ができるかと思います。
なので、これからエコキュートの購入をしたいという方の力になれれば幸いです。
エコキュートってどんな機械?
ここ数年、テレビCMもなくなってしまい息をひそめている電気温水器エコキュートですが、エコキュート自体がなくなったのか?といえばそうではありません。
CM商戦だけでいえば、家庭用燃料電池エネファームの勢いは凄まじい伸び率ではありますが、そうはいっても、ガスの供給が満足に得られていない地域とガスと電気の二つの料金で悩む方は多いです。
LPガスを主体にしている地域などは、都市ガスよりもガス料金が高くなってしまうので、それを考えると例えLPガス仕様の家庭用燃料電池エネファームであったとしても、購入金額を考え約10年くらいの光熱費の節約量を考えてもマイナスな金額になってしまう場合があります。
そうなると流行りの商品を購入してみただけの話なだけで、結局は何の節約にもならなかったとなれば話にもならず目も当てれません。
そうならないためにも、自分の家には何が一番あっているのか?
それを考えるためにもガス温水器以外の電気温水器の知識を得てみて、実際に自分の家庭には、どっちがあっているかを検討する材料として記事をまとめてみたので参考にしてみて下さい。
そもそもエコキュートはどんな機械なのかをご説明させていただきます。
エコキュートは正確にいうと自然冷媒ヒートポンプ給湯機の愛称であり、エコな給湯を実現するという意味合いで開発された商品です。2001年頃から勢いよく打ち出されて現在では国内で約500万代ほど販売がされてたヒット商品です。
登場した当時は、私が働いていた職場の上司は「ガスが負けるはずがない」と軽視していたようですが、次第にその勢いにおされ、軽視ができないくらい深刻に考えてしまうほどで、気が付けば、何度か苦汁を飲まされる時もありました。
エコキュートは、ヒートポンプといわれる技術を取り入れることで、従来の電気温水器とは少々毛並みが異なる電気温水器です。
それは空気の熱を利用して湯を沸かすので、今までの電気温水器より比較的に高効率を実現したというところです。
そもそも空気中の熱は自然界にある様々な例えば太陽光や風などと一緒で、ほぼ尽きることがないエネルギーです。
それを有効利用するということは、当然のように今までの燃焼式の電気温水器よりも節約ができるのは言わずもがなというところではないでしょうか?
ちなみに従来の燃焼式の電気温水器であったヒーター式と比較すると約1/3ほどの節約量となるので画期的な技術といえます。
エコキュートの仕組みって?
エコキュートは自然冷媒ヒートポンプ給湯機であると説明させていただきましたが、より詳しい仕組みをご説明させていただきます。
エコキュートは、貯湯ユニットとヒートポンプユニットという二つのユニットに分かれています。貯水ユニットはお湯を貯蔵しておくタンクの役割をしており、ヒートポンプユニットは形状がエアコンの室外機とよく似た形になっています。
貯湯ユニットは、従来のヒーター式電気温水器でも同じような形と仕組みのものが利用されてはいますが、ヒートポンプユニットはエコキュートならではのユニットであり、エコキュートの最大の特徴だといえます。
実はヒートポンプユニットは、外観がエアコンの室外機と同様なだけでなく、仕組みもエアコンと類似しています。
エアコン自体もヒートポンプである室外機を使って、屋内や屋外の間で冷房や暖房を行っているのですが、エコキュートはそれを湯に使うようにしました。
屋外の空気からヒートポンプを利用して熱を集めることにより、その熱量を使って貯湯タンクに湯を貯める仕組みとなっています。
もちろん、空気の熱エネルギーを集めるには電気エネルギーを必要とはしますが、従来のヒーター式や燃焼式の温水器よりも少ない電力で済むので非常に高効率だといえると思います。
もちろん、自然エネルギーを取り込む画期的な技術なだけに上記でも説明した通り、環境に配慮したエコと繋がることもあり、省エネ、エコ、節約という利点が大きい商品です。
出典:Panasonic
エコキュートのメリットとデメリットについて
どれだけ良い商品でも完璧な商品というのは存在しないものです。
当然、エコキュートもメリットもあればデメリットがあるのは否めません。どれほど良い商品と思ったとしても欠点があるなら、それを把握しておく必要があります。そこでエコキュートのメリットとデメリットをご説明させていただきます。
エコキュート設置のメリットについて
エコキュートの最大のメリットといえば、省エネであり電気代を削減できるのが利点です。
さらに、近年では、災害が起きた時の非常用として貯めてあった水が使えるというのも大きいかもしれません。万が一、水道から水が出なくなった場合、そこそこの貯水があれば非常に助かります。
またエコキュートは様々なメーカーから製品が出ているのでタイプが固定というものではなく、様々なメーカーから出ているということは、各家庭にあった商品を選ぶことができるというのもメリットの一つです。
設置を検討したのに設置が不可であったら、せっかく欲しいと思っても諦めざるおえないですが、基本的にエコキュートの場合、無理やりな工事をする業者もいて困りますが、ガス給湯機よりも設置場所を選ばないところがあるので、適正な設置業者で無理なく設置するのであれば家庭にあった商品を選び易いです。
さらにコンロも電気にしていればオール電化となり、ガスの料金が不要になることから、より光熱費を抑えることができます。
プロパンガス地域にお住まいならエコキュートで大きく光熱費削減?
エコキュート設置のデメリットについて
エコキュートは画期的な自然冷媒ヒートポンプ給湯機ではありますがデメリットは非常に多いのかもしれません。
最初から電気温水器を利用していた家庭であれば苦には感じられないかもしれませんが、ガスのボイラー式の給湯機を使っていた方ならば、すぐに湯がでないというストレスを感じてしまう場合があります。
もちろん、これはガスも同様ですが設置場所の配管の長さにも左右されますが、それでもガスに比べれば出る湯が出るスピードはガス給湯器に比べたら遅れをとります。
エコキュートの欠点は「湯切れ?」
エコキュートなど電気温水器の欠点で「湯切れ」というのを聞いたことがある方もいるはずです。
実際貯湯ユニット内の許容量を超えてしまった場合、湯切れということが起きてしまいます。
家族の人数が多くて湯をたくさん使用する家庭であったなら、貯湯ユニットを小さめに間違ってしまった場合、湯切れを起こしたら次の湯ができるまでに非常に長い時間を必要としてしまいます。
ただエコキュートにもさまざまな年式やメーカーがあり学習機能を備えている機種などで湯切れしそうになったらお湯を作ってくれたりはするので機種によりほぼ湯切れの心配をする必要がない機種もありますが全くないとは言いきれません。
お湯を作るスピードよりお湯を沢山使っている場合などは湯切れはします。
エコキュートの機種を選ぶ時は使用人数や使用頻度などを考えて販売店んどに相談した方が良いでしょう。
タンクの容量が大きくなると価格も高くなりますが安いからと言って使用頻度に合わない小さいタンクを取り付けると後から付け替えをはできません。
はじめてエコキュートの設置をする場合は必ず販売に慣れた販売員や営業の方に相談することで失敗の可能性を減らすことができます。
また基本的に深夜稼働を主としているので近所との少なからず騒音トラブルを引き起こす危険性もあります。
設置条件も確かに各メーカーから様々なエコキュートが販売されているので色々と選ぶことは可能ではありますが、やはりある程度の設置スペースがないと設置は不可となります。
エコキュート設置のメリット・デメリットまとめ
エコキュートを採用する多くの理由としては、光熱費削減を考えられている方が大半なのかもしれません。
しかし、目先のメリットだけを追ってしまってデメリット面を考慮しなければ後々後悔につながってしまう場合もあります。
デメリットを受け入れたうえでもエコキュートを設置したいという方には、元ガスの営業マン的には忍びない話ではありますが、コンロも完全に電化にしてしまってオール電化にした方がメリットがあると思います。
逆に言ってしまえば、オール電化にしないのであれば、エコキュート単体だと多少なりとも節約になるとはいっても、初期費用を考えてと、今後のデメリットを考えるとメリットを感じることが非常に少なくなってしまうことが予想されます。
ガスの供給が都市ガスではなく、オール電化にした方がはるかに光熱費が下がるという家庭であれば多少のデメリットは受け入れられるとは思いますが、ガスからチェンジする方は色々と考える必要性はあるのかもしれません。
エコキュートの評判は?
エコキュートの仕組みやメリット、デメリットの知識を多少なりとも得たところで現在のエコキュートの評判などをご説明させていただきます。
エコキュートの評判は正直なところ割れます。
良いという人もいえれば当然のように悪いという人もいたり、場合によってはエコキュートからガスに変更したという方もいます。
しかし、それはどの商品にでもいえることだとはいえます。
ガスであっても良し悪しはあるので、エコキュートはデメリットばかり目についてダメだ!というわけではありません。
現在も進化を続けていますし、当然、電力自由化の流れも相まっての流れもあるので、画期的でも欠点がガスよりもあった機械であっても改善は徐々にされてきています。
様々なメーカーからエコキュートを販売している中で、人気なのは三菱電機のシリーズです。
もちろん、その他のメーカーも優れていますが、エコキュートに一時期広まった悪評を一掃するほどの人気と能力でエコキュートの評判をあげるのに貢献しています。
三菱電機のエコキュートは、マイクロバブルが配管掃除をしてくれたりし、清潔さを気にする人には嬉しい機能がついていたり、ガス給湯機にも引けを取らないダブル追い炊き機能もあります。
ボタン一つで便利な機能も様々なので、割れる評判ではありますが良いも悪いも結局は自分の家庭に合っているのか?合っていないのか?が大事だと思うので、すべての評判を公平に見て判断するのがベストだと思います。
エコキュートを見積り比較なしで工事しようとしていませんか?
エコキュートについて少しは理解していただけたでしょうか?
この記事を読んでも、いまいち分からないという方もいるかもしれませんし、ひょっとしたら、エコキュートを設置してみようと思った方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、仕組みやメリット、デメリットを把握して知識を得たからといって、いきなり最寄りや適当な施工業者に依頼するのは間違いです。
エコキュートも安くありません。
高価な給湯器であり生活の一部となるのですから焦って適当な業者を選ぶのは非常にリスクが高いです。
元営業マンの私でも商品をお勧めする際には、必ず様々な業者と比較をしてもらうようにお勧めすることもありました。
それは基本的に商品に自信があったとしても、肝心の商品の値段や施工する職人にいい加減で雑な人がいれば、どれだけ良い商品でもストレスが残る設置工事となってしまうからです。
自分の場合は、商品と同時に価格でも勝負できる力があるのと絶対的な自分が抱える職人に信頼がある人達ばかりだったので、自分のところ以外でも見積もりをして考えるように促してましたが、どんな商品でも最低でも3社から見積もり比較をした方が良いです。
それと同時に担当者の応対や設置スペースの確認をしてもらって、どのタイプが設置できるのかの相談も丁寧にしてくれる担当者がいるところがベストでしょう。
それから施工する職人をしっかり管理してくれるのか?しっかりと施工をしてくれる職人なのか?も踏まえたうえで施工業者を最終的に決める方がいいです。
金額も当然ではありますが、どういう担当と職人がいるのか?
これを全てクリアしているところが良いとは思うので、もし、多少、金額に差が出たとしても安かろうだけで選ばずに総合的な業者選びをすると快適な工事ができるかと思います。
またその後のアフターケアもしっかりとしてくれるような確認もしておくと良いでしょう。
そこで色々と考えて改めて電化に関して興味があるので見積もりをしてみたいや詳しい話を直接聞いて検討してみたいという場合で知り合いに業者がいないと言う方はネットの見積り比較業者をご活用ください。
ネットの見積り比較は手間が少なく優良業者が見つけやすい
今はなんでもネットで簡単に申し込みができたり買い物ができる時代です。
そして工事を依頼する業者により商品や工事価格が大きく変わるころもあり同じ工事内容でも「5万円~10万円」変わることも。
同じ商品で工事内容なら少しでも安く工事したいと思いませんか?
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